最近はワインを愛飲する人も増えてきましたね。ワインに含まれるポリフェノールは健康にもよいといわれていますので、その健康・美容効果を狙ってワインを選択するという人もいるかもしれません。
そんなワインですが、ポリフェノールは歯のステインの原因にもなるので、歯のホワイトニングには良くないといわれていました。しかし、最近の研究では、虫歯や歯周病予防にもいいという報告があるのです。
いったい、ワインは歯の健康に良いのでしょうか、それとも良くないのでしょうか。
ステインの原因ポリフェノールが歯を健康に導く?
この研究を行ったのは、スペイン・マドリードにある『スパニッシュ ナショナル リサーチ カウンシル(The Spanish National Research Council)』。
ポリフェノールという言葉を聞いたことがある方は、多いのではないでしょうか。ワインに含まれるポリフェノールは、アンチエイジング効果が期待できたり、心臓病を予防できたり、身体にいいことづくめということは、すでにご存知かもしれませんね。
ワインを飲んでいる人は長生きする方が多く、1日1杯はワインを飲んだ方がいいとしているお医者さんもいるくらいです。そして、そのポリフェノールが歯にもとってもいい影響があるというんです。
口の中にはたくさんの細菌が潜んでおり、その細菌が歯石、虫歯、歯周病を招きます。
ポリフェノールに含まれる抗酸化作用という働きが、この細菌を減らす働きをしてくれるそうです。ポリフェノールといえば、チョコレートやココアに含まれるカカオや、紅茶やウーロン茶にも含まれていますよね。
虫歯予防ができてもステインは防げない…
しかし、この研究には、賛否両論があるようです。歯のプロである歯科医は、細菌をやっつけることが口の中を健康に保つことには繋がらない、と異論を唱えているよう。
なぜなら、たとえワインを飲んで虫歯や歯周病の予防ができたとしても、この研究は歯を白く保つことにフォーカスしていないのだから。笑顔を印象を左右すると言っても過言ではない「白い歯」。
どんなに素敵な笑顔だったとしても、歯が黄ばんでいたり、ステイン汚れがあるとマイナスな印象を与えかねません。歯はあなたの第一印象を決める大切な部位でもあるんです!
健康で白い美しい歯を手に入れるのに一番大切なことは…
虫歯知らずの健康な歯でいたいのはもちろんですが、歯の汚れも気にしたいところですよね。ポリフェノールの取りすぎは、確実に歯の汚れを導きます。
虫歯や歯肉炎対策として有効だと考えられているのは、食後のていねいな歯磨きと”デンタルフロス”によるケアです。これこそが、美しい歯を手に入れる究極の方法ではないでしょうか。時間がなかったり外出先ですぐに歯磨きをできない場合でも、できればガムを噛んだりうがいをしたいものです。
きちんとしたケアをしていれば、ステイン汚れの原因になるポリフェノールにあえて頼ることなく、健康な歯が手に入るということです。
結局ワインは、歯にいいの?悪いの?
ワインと虫歯の研究は、今後も続けられる必要があるようです。今の段階で言えることは、歯の健康以外を考慮してもワインは飲んで損はなく、むしろアルコールの中では積極的に飲みたい飲み物といってよいでしょう。
ただし、飲みすぎない方がいいことは間違いないありません。なにごともほどほどが肝心です。自分の適量を心がけるようにしたいですね。
そしてワインを飲んだ後は、どんなに酔っ払ったとしても、必ずホワイトニング用の歯磨き粉などを使用して歯磨きケアをしたいですね。ステキな笑顔と白い歯は、第一印象を左右するんですから。