夏が終わってから、なんだか不安だ、やる気が出ない、人と会いたくないといった気持ちになってはいませんか?秋といえば、運動会や紅葉など楽しい出来事を連想する人が多い反面、このような症状に悩む人もいます。
秋冬に症状が出ることで「季節性うつ病」と呼ばれていますが、これは心の問題だけではなく、体のメカニズムに関係があります。それを理解して、季節性うつ病につながるNG行動をしていないかチェックしてみましょう。
自覚症状
うつ病には、気分が落ち込む、イライラする、やる気が起きない、人と会って話すのが億劫、考えがまとまらない、寝付けない、食事が美味しくないなどの自覚症状があります。
人前では普段と変わらない様子でいても、一人になると不調を感じることがあれば、季節性うつ病になりかけているのかもしれません。
症状があらわれるきっかけ
季節性うつ病には「セロトニン」が大きく関係しています。セロトニンは気持ちを安定させる脳内物質で、太陽の光を浴びると脳の中で活発に生産されます。
秋になって日照時間が短くなると、当然生産量が減ります。ブルーな気持ちになるのはそのためなのです。それをきっかけに生活リズムが乱れることで自律神経のバランスが崩れ、自覚症状となってあらわれます。
女性ホルモンとも関係があり、男性よりも女性のほうがなりやすいことが分かっています。
6つのNG行動
1.休みの日は昼ごろまで寝ている
日照時間の変化と睡眠時間のずれが自律神経のリズムを崩し、季節性うつ病の引き金となります。休みの日でも早起きをして朝日を浴びましょう。体内時計がリセットされます。
2.屋内で過ごす時間が長い
昼休みに外へ出るなどして、短時間でも太陽の光を浴びてセロトニンを増やしましょう。
3.入浴はシャワーで済ましてしまう
寝る2時間くらい前、ぬるめのお湯に20分ほど浸かると血行がよくなり、疲労回復が早まります。質の良い睡眠もとれますよ。
4.運動をしない
少し汗をかく程度に体を動かすと、ストレスが解消し、気持ちもリフレッシュ。夜もよく眠れます。
5.寝る直前までスマホいじりをしている
休んでいるはずの脳にどんどん刺激が送られている状態です。LEDライトから出るブルーライトは脳を覚醒させます。寝る1時間前には操作をやめましょう。
6.食生活が乱れている
栄養バランスのよい食事をしましょう。無理なダイエットも原因になります。
季節性うつを防ぐには人と会おう!
人と会うのは億劫だと思っても、複数人でのお誘いがあったら、ぜひ参加してみましょう。
自分から話をしなくても、聞いているだけでOK。面白い話が聞けるかもしれないし、同じ悩みを持っている友達がいるかも。
外出するために身だしなみを整えたり、いつもより余計に歩いたりすることで、運動にもなります。
NG行動を見直してうつとさよなら
NG行動をしたままでいれば、もっと深刻な病気につながっていく可能性も。季節性うつ病の症状は、体がアラームを鳴らしたと思いましょう。
改善したくてもすぐには行動に移せないかもしれませんが、これなら出来るかもしれないと思えたものを一つ始めてみませんか?秋も冬も楽しい出来事があなたを待っています。