葉酸は、妊娠中の女性や妊娠を計画中の女性に推奨されている栄養素の一つです。
でも、葉酸の効能は、それだけではありません。アルツハイマー症や、心臓病、脳こうそくの予防だけでなく、うつ病の予防にも効果的だとも指摘されています。
葉酸は、神経管欠乏症など、胎児の奇形リスクを下げる
葉酸というのはビタミンB群の一種です。神経管欠乏症などの胎児の神経系奇形を予防することが認められていて、厚生省でも妊娠を希望する女性に摂取することを推奨しています。
細胞分裂やDNA形成に関わっているとされる葉酸ですが、他にもさまざまな健康効果があると報告されています。
葉酸は脳の神経系に関連している
葉酸は気持ちをリラックスさせたり、気分を安定させる効果があると言われています。実際に、抗うつ剤の使用だけよりも葉酸を同時の摂取したほうが、その抗うつ効果が高かったという報告があります。
そのため、心療内科によっては抗うつ剤だけでなく、葉酸の摂取をすすめるところが増えてきています。国立国際医療研究センターでも、葉酸の摂取をすすめることで、うつ病を予防できる可能性が高いと発表しています。
葉酸はうつ病の症状緩和や予防の効果がある
現在うつ病を患っている方に有効なだけでなく、うつ病を予防し心の健康を守るために大切な栄養素の一つなのです。
葉酸は緑黄色野菜の他に、レバーなどの食品に多く含まれています。うなぎやウニといった高級な食材にふくまれているため、普段の食事から摂取しにくいという場合もあります。
そのため、普段からしっかり葉酸を摂取したいという人には、サプリメントを利用するのがおすすめです。
アルコールの摂取で葉酸は消費されてしまう
また、葉酸は水溶性のビタミンなので、毎日摂取することが望ましいとされます。緑黄色野菜に多く含まれますが、熱に弱いので、なかなか摂取しにくいというデメリットもあります。
さらに、飲酒や経口避妊薬を飲んでいる人は葉酸が消費されてしまうので、葉酸不足になりやすいです。葉酸不足になると貧血も起こしやすくなります。アルコールを良くとる人で貧血気味の人は、葉酸が不足していないか注意が必要かもしれませんね。
葉酸は普段の食事で意識して摂取したい
葉酸不足になると、胎児の神経系奇形の危険が高まるだけでなく、うつ病や認知症の発症リスクも高くなります。妊婦さんだけでなく、若い人も高齢者も積極的に摂るべき栄養素の一つなんです。
葉酸を多く含む食品を積極的に摂り、日常の食事で、身体に必要な葉酸を取ることが望ましいです。しかし、前述しましたが葉酸を多く含む食品には、少し特殊なものが多いです。外食が多いなど日ごろの食事でうまくコントロール出来ない人は、サプリの利用を検討してみるとよいでしょう。