葉酸サプリメントというのは、最近注目されつつあるサプリの一つです。日本では、主に妊娠中や妊娠を希望している女性の摂取が推奨されています。
しかし、葉酸の効能は幅広く、アルツハイマーや動脈硬化、脳梗塞なども予防すると言われます。葉酸と動脈硬化の関連性について調べてみました。
葉酸って何?
葉酸というのはビタミンB群の一種です。ホウレンソウの葉から発見されました。栄養素としての研究は現在も盛んに行われていて、つぎつぎと新たな効能が認められています。
葉酸を多く含む食品は、レバーなどの他、緑黄色野菜です。日本食では葉酸は不足しにくいと言われていましたが、最近の食生活の欧米化により、日本人の食事でも葉酸を意識して摂取することが必要だとも言われます。
葉酸が動脈硬化を予防する仕組み
動脈硬化は心臓病や脳梗塞につながる症状です。葉酸がどのように動脈硬化を予防するのかは、ホモシステインという物質が関わっています。
ホモシステインとはアミノ酸の一種で、健康な人の体内にも存在しています。しかし、一般に加齢とともに体内のホモシステインは増加します。女性では閉経後に特に多くなるとも言われます。
ホモシステインが過剰に生成され、血中のホモシステイン濃度が高くなると、大量の活性酸素を発生します。活性酸素は悪玉コレステロールを酸化させ、酸化したコレステロールは血管の内側に蓄積されます。そのため、血管が細くなり、動脈硬化を引き起こします。
脳の中の血管が細くなり、詰まってしまっておこるのが「脳梗塞」です。それが心臓で起こると「心筋梗塞」になります。どちらも、即致命傷となりうる、恐ろしい病気ですよね。
葉酸はホモシステインを代謝する
血管が細くなる原因となっているホモシステインを無害なものにするのが、葉酸なんです。
葉酸はホモシステインを退社し別の物質に作り替えてくれます。特に、ホモシステインに対する葉酸の働きをよくするためには、ビタミンB12やビタミンB6を一緒に摂ると効果的だと言われいます。
ホモシステインは認知症にも関連している
このホモシステインという物質は、認知症の発症にも関係があるとされています。ですから、葉酸を摂取することにより、認知症の予防にもなると考えられています。
すでに、欧米の研究では、葉酸が高齢者の記憶力アップやアルツハイマー症の発症率を抑えるとした実験結果が報告されています。
葉酸は老若男女みんな必要とする栄養素
妊婦さんや、妊活中の女性に対する効能ばかりが注目されている葉酸ですが、本来私たちの身体に対する健康効果は非常に大きいです。普段の食生活で積極的に摂りたい栄養素の一つですね。