オリゴ糖と言えば、腸の働きを良くして便秘の予防や改善に効果的だということはよく知られています。
しかし、オリゴ糖の健康効果はそれだけではありません。血糖値を気にする人にもオリゴ糖は良い効果をもたらしてくれそうなのです。オリゴ糖と血糖値の関係について詳しく見てみましょう。
オリゴ糖のリスク
オリゴ糖は、糖類の一種ですが、カロリーは砂糖の約半分です。そのため、ダイエットをしている人は、砂糖の代わりにオリゴ糖を使用している人も多いと思います。
同じような甘味料として、人工甘味料もありますが、人工甘味料は発がん性物質や神経系に異常をきたす可能性があるとして、その健康面での不安も指摘されています。
低カロリーという点に関しては、人工甘味料よりもカロリーが高くなるオリゴ糖ですが、健康面でも副作用やリスクはほとんどありません。あえて言うなら、摂りすぎるとお腹がゆるくなることくらいです。
オリゴ糖は血糖値の上昇につながりにくい
健康に良いオリゴ糖と言えども「糖」の一種ですので、血糖値を気にしている人には、その影響が気になりますよね。
でも、実際の実験結果では、オリゴ糖は他の糖類に比べて、血糖値上昇が著しく小さいと報告されています。そのため、血糖値に対するリスクが大変低いということです。
血糖値コントロールが必要な人は、砂糖の摂取を控え代わりにオリゴ糖を摂ることをオススメします。
オリゴ糖が血糖値を上げない理由
普通糖分が口から入ると、消化酵素の働きにより、小腸から体内へ吸収されます。さらにカンゾウに運ばれ、分解されてエネルギー源となります。しかし、過剰に摂取された糖分は、脂肪として体内へたくわえられます。
オリゴ糖の場合、消化酵素の影響を受けないため、小腸で吸収されません。そのため、脂肪として蓄積されにくく、血糖値の上昇を抑えることもできます。オリゴ糖は消化や吸収されにくいので、そのまま体外へ排出されやすいのです。
血糖値が低くなりすぎないように注意
ただし、糖尿病を患っている場合は、「低血糖」にならないように注意が必要です。
普段、血糖値が気になる人は、砂糖の半分をオリゴ糖に変えてみることから始めてみてはどうでしょうか。もちろん、炭水化物やアルコールの量にも注意が必要です。
また、血糖値は落ち着くまでに数か月かかりますので、様子を見ながら、最低でも3か月は続けてみるとよいでしょう。