生理の時の痛み、つらいですよね。
生理痛は、年齢を重ねると軽くなる人もいれば、重くなる人もいます。生理痛と関連して、最近よく聞く言葉に「PMS」というものがあります。PMSとは何か、生理痛とはどのような関連があるのかについて、調べてみました。
PMSとは生理前に起こる不快な症状のこと!
PMSはPremenstrual Syndromeの略称で、日本語に訳すと「月経前症候群」と言います。
PMSは、月経の3~10日前後に起きる心や体の不調のことで、生理が始まると軽くなり自然と収まるのが特徴です。
日本でのPMSの認知度は40%ほど。しかし約80%の女性は何らかのPMS症状を抱えているとされています。つまり半数の方はPMSの自覚がないということです。
PMSが起こるのはなぜ?
PMSの原因は残念ながら解明されていません。しかし推測としてなら「プロゲステロン」という黄体ホルモンが有力です。
生理の2週間前になると「黄体期」に入り、基礎体温や黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が上昇します。
プロゲステロンの分泌量が増えると脳体のセロトニンが減少するため、それが様々な症状を引き起こしていると考えらえているのです。
セロトニンは感情・睡眠・食欲などをコントロールする物質のため、不足すること不調になるということなんです。また、プロゲステロンは生理開始と共に減少するので症状が収まるタイミングも当てはまっています。
PMSと生理痛は何が違うの?
まず痛みが起こる時期が違います。
PMSは生理前3~10日前後、生理痛は開始直後~3日までが痛みのピークです。
また、PMSと生理痛は痛みの原因も異なっており、生理痛の原因は「プロスタグランジン」というホルモンが子宮内膜内で急激に増えることです。
プロスタグランジンは子宮を収縮させることで経血の排出をスムーズにします。経血内のプロスタグランジンが多い人ほど収縮が過剰になり酷い痛みを伴うわけです。
また、初潮から数年は子宮が未発達で経血の排出が難しいため痛みが強い人もいます。生理痛は70~80%の女性が抱えているそうです。
PMSや生理痛の主な症状とは?
症状は似たり寄ったりという感じですが、PMSは生理痛と比べて数が多く推測では150~200個に及びます。自分では思ってもいない症状が該当していることもあります。
PMSで多い症状は腹痛・胸の張り・イライラ感
主な症状はお腹や胸・腰などの痛みや張り、便秘や下痢・食欲や体重の増加・頭痛やめまい・肌荒れなどがあります。
情緒不安定でマイナス思考になってしまう方も多いそうです。
生理痛の症状は腹痛と腰痛
一方、生理痛の症状は6割が腹痛です。その次に多いのが腰痛です。
その他にも頭痛や胃痛・関節痛・冷え・歯痛・吐き気や・食欲不振・めまい・イライラ感など。PMS・生理痛共に一つだけではなく複数の症状を併発する人もいます。
まとめ
PMSとは、生理前3~10日前後に起きる心身の不調のことです。プロゲステロンという黄体ホルモンが過剰分泌することが原因とされています。
生理痛は開始してから3日までが痛みのピークで、原因はプロスタグランジンというホルモンが子宮内膜内で増殖して子宮を収縮させるためです。
PMSと生理痛の症状はよく似ていますが、痛みが起こる時期で判断することができます。自分の症状をチェックして、PMS、生理痛それぞれに有効な対策方法を行っていきたいですね。