しわやたるみの予防方法として、フェイスエクササイズ(顔面体操)を取り入れている人は、多いと思います。表情筋を鍛えることにより、お肌のたるみを予防するというものですよね。確かに、意識して顔の筋肉を動かすことで、表情筋の衰えを防ぐ効果は認められています。
しかし、フェイスエクササイズや顔面体操は、やり方や程度次第では、逆にしわやたるみの原因になってしまうんです。顔エクササイズは、美容法として本当に効果的なのか、検証してみました。
フェイスエクササイズという美容法
顔の老化を予防する方法として、フェイスエクササイズ(顔面体操)という美容法があります。老化防止にある程度の効果があるとされていますが、その効能について確認しておきましょう。
そもそも、顔にシワやたるみができるのは、
- 紫外線のダメージや加齢により肌内部のコラーゲンやエラスチンが破壊されること
- 顔の表情筋の衰えにより、皮膚や脂肪が下に下がってしまうこと
の2つが考えられます(小じわは皮膚の乾燥が原因です)。
ですから、表情筋を鍛えれば、筋肉の不足によるたるみやシワを予防できる、というのが、フェイスエクササイズ(顔面体操)の考え方です。
顔エクササイズは本当に効果的?
その方法としては、「あいうえお」体操や、変な顔をする体操など、いろいろなものが紹介されていますよね。当ブログでも、いくつかの方法を紹介しています。しかし、問題なのはそのやり方です。
顔マッサージなどにしても、同様のことが言えますが、フェイスエクササイズ(顔面体操)は、正しいやり方で行わなくては、かえって逆効果になってしまうんです。
すでに紫外線や乾燥でダメージを受けているお肌を、伸ばしたりひっぱたりして、無理にエクササイズを行うと、肌にとっては大きな負担となります。過度な負担をかけられたコラーゲンやエラスチンは、かえってさらにダメージを受けてしまうことがあります。
一度傷ついた、これらの弾力繊維は、元に戻すのは困難です。これでは、せっかく美容のための行った顔エクササイズが、しわやたるみの原因になってしまいます。
お肌の新陳代謝をよくする効果もあるが・・・
顔面体操には、筋肉を動かすことにより、血行をよくし、お肌の新陳代謝を上げるという効果もあります。ただ、例えば口を大きくあける、目を大きく見開くというタイプの、激しい顔エクササイズは、やりすぎると肌が伸びてしまい、シワやたるみができやすくなります。
老化防止のための美容法として、フェイスエクササイズ(顔面体操)を行うときは、専門家の指導を仰いだり、自分で正しい方法をきちんと学んでから行うようにしましょう。
また、素人が行うフェイスエクササイズよりも、次のような方法の方が安心かもしれません。
コラーゲンやエラスチンの生成を助ける食生活
バランスのとれた食事をとり、コラーゲンやエラスチンの生成をスムーズにするようにします。コラーゲンを直接摂取することもよいのですが、良質なたんぱく質を摂るように心がけるだけでもOKです。また、コラーゲンの生成にはビタミンCが必要とされますので、これを一緒に摂取するのが効果的です。
体温を上げて血行を促進
たるみやしわの予防には、お肌の新陳代謝をよくすることが大切です。それには、血行をよくすることが必要ですが、そのためには、マッサージやエクササイズ以外に、入浴などで体温を上げることも効果があります。
リンパマッサージ
顔の老廃物排出をスムーズにするためには、リンパマッサージが効果的です。リンパマッサージは、耳の下あたりから首の側面にそって、鎖骨までを優しくマッサージすればよいのです。強くこする必要はありません。
たるみ予防のマッサージ方法については、次の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
顔エクササイズはほどほどに
シワやたるみ予防として行うフェイスエクササイズ(顔面体操)。せっかく毎日頑張っているのに、そのせいでシワやたるみができてしまうのでは、悲しいですよね。
顔エクササイズを行うときには、正しい方法で、やりすぎに気を付けましょう。少なくとも、顔エクササイズだけで、エイジング対策を行うことは難しいといえます。他の方法を組み合わせて、そのアンチエイジング効果を最大にしたいものですね。