シミ取り化粧品は効果なし?コスメ開発者の本音とは

最近よく見かける「シミ対策用化粧品」「薬用美白化粧品」とうたわれているアイテム。シミに悩む人にとっては、一度試してみたいものですよね。しかし、これらの化粧品、本当にシミ取りの効果があるのでしょうか。

せっかく高級なアイテムを購入しても効果なしでは、がっかりです。しかも、この種類のアイテムは長期間使い続けるのが基本の使い方。アイテムの選び方によっては、数か月にわたって使用したにも関わらず効果がないということにもなりかねません。

シミ取り化粧品で本当にシミが消えるのか、コスメ開発者の考えに迫ってみます。

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コスメ開発者の視点

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今回お話をうかがったのは、オーガニックコスメとしてよく知られる「HANAオーガニック」の開発者、林田七恵さんです。林田さんは、1998年から2010年まで、無添加化粧品「マキアレイベル」の責任者として商品開発にかかわり、2011年に独立してHANAオーガニックを誕生させました。

この記事は、コスメ開発者として林田さんにうかがったお話をもとに、私の意見を加えて書いています。



シミができる原因は一つではない

お肌のしくみ

女性の肌トラブルの悩みの一つ、シミ。

シミができる原因はメラニン色素だということは、もうご存知かもしれません。メラニン色素は紫外線などの刺激を受けて、お肌の中で生成される黒い色素です。

紫外線を浴びたときに、お肌の色が黒っぽくなるのはこのメラニン色素の働きです。健康的なお肌であれば、このメラニン色素はお肌の細胞の生まれ変わりによって自然と体外へ排出されます。日焼けしてお肌の色が濃くなっても時間がたてば元の肌色にもどるのはこのためです。

しかし、お肌のターンオーバーが遅れてしまっている人は、このメラニンの排出がスムーズに行われにくくなります。そのため、メラニンがお肌の中にとどまってしまいます。これがシミの正体です。

このように書くと、シミの原因は紫外線ということになり、メラニン色素はとても悪い者のように聞こえてしまいますが、決してそうではありません。

メラニンが生成される原因は紫外線以外にも、ホルモンバランスの変化、ストレス、肌への物理的刺激など、さまざまことが考えられます。また、メラニン色素は、お肌をダメージから守ってくれるためのものですので、お肌にとって有害なものではないんです。

シミができてしまってなかなか消えないというときは、メラニン色素がその下にある肌細胞を守っていると考えることもできます。つまり、シミの下にある肌細胞の機能が低下していて、それを保護するためにメラニンが生成され続けていることもあるんです。


シミ取り化粧品とは何か

シミに悩む女性

シミやしわといったお肌の悩みは、昔から多くの女性を悩ませてきた問題です。化粧品はつねにこれらの悩みを解決できるものを作ろうとして、進化してきました。

シミは、少し前まで外科的処置に頼らない限り化粧品では消すことができないといわれてきたものです。しかし、現在はさまざまな化粧品メーカーや製薬会社から、「シミ対策用化粧品」や「薬用美白クリーム」といったものが販売されています。

これらの商品の多くは医薬部外品です。医薬部外品というのは、国で定められた分類で、医薬品ほど効果が強くはないが、認められた有効成分が配合されているものです。

つまり、美白効果のある成分をちゃんと配合していますよ、と国に認可された商品ということです。

「国に認められた商品ということは効果があるのかな?」と思う人もいるかもしれません。しかし、誰にでも100%効く薬がないのと同じように、国に認められた医薬部外品だからと言って、万人に効果を保証するものではありません。


シミ取り化粧品でシミは消えるの?

紫外線だけが原因じゃない!そのシミはもしかして肝斑かも?

シミ取り化粧品に配合されているのは、美白効果のある成分です。例えば、ビタミンC誘導体やハイドロキノンなど、聞きなじみのある成分も多いですよね。これら、いわゆる美白成分というのは、メラニンの生成を妨げる、できてしまったメラニンの排出をスムーズにするといったアプローチの方法でシミ消しを目指します。

しかし、先ほども言いましたが、シミの原因は一つではありません。考えられる原因は複数あり、多くの場合複数の原因が同時に重なって起こっていることが多いのです。

ですから、シミ取り化粧品に含まれている美白成分のアプローチ方法が、自分のシミの原因に合致していれば、かなりの確率で効果が期待できます。しかし、自分に合っていなければ、たとえ長期間使い続けたとしてもシミが消えることはありません。


シミ取り化粧品で効果なしという人は?

「小じわを目立たなくする」と効能評価されたライスパワーのオールインワンコスメ

シミ取り化粧品を使って「シミが消えた」「シミが薄くなった」「顔色が明るくなった」といった効果を実感する人は多いです。これは、美白化粧品にいくらかの効果があることを表しているといってよいでしょう。

シミ取り化粧品を使って効果がなかったという人は、その化粧品の有効成分がシミの原因と合わなかったか、そもそも化粧品ではアプローチできないところにシミの原因があるのかもしれません。

しかしながら、これらの医薬部外品を使ってシミがなくなったという人の場合、そのあともシミ用化粧品を使いづつけることに危険はないのでしょうか。


シミ取り化粧品を使い続けることのデメリット

スーパーカロテノイド「アスタキサンチン」

医薬部外品はお薬ではありません。医薬品と化粧品の中間にあるものとイメージするとよいでしょう。つまり、化粧品よりは効果が高いけれど、医薬品のような強い副作用がないという位置づけです。しかし、デメリットがまったくないわけではありません。

人間の身体やお肌は、カラダに良いからといっていつも薬を飲んでいると、それに慣れてしまい、むしろ本来持っていた機能が失われてしまうことがあります。医薬部外品もそれと同じことが言えるのではないでしょうか。

できてしまったシミに気づいたとき、少しでも早くシミを消したい!という場合は、医薬部外品に頼るのもよいでしょう。しかし、効果の強い医薬部外品を長期にわたって使い続けることで、お肌本来の美肌機能が損なわれる危険性もあります。

繰り返しになりますが、シミの原因は一つではありません。お肌の内側にある細胞が弱ってしまっているときそれを保護するために生まれるのがメラニンです。つまり、肌内部の弱ってしまった機能を回復できない限り、メラニンは生成され続ける可能性があります。

美白化粧品に含まれる美白成分にできることは、メラニンの生成を抑制したり、メラニンのスムーズな排出を促すことです。肌内部の弱っている細胞を強くすることはできません。


じゃあ、どうすればいいの?

HANAオーガニック

シミを消したり薄くするには、化粧品だけを使っても物足らなく感じるでしょう。しかし、長期的に健康できれいなお肌を維持するためには、肌本来の機能を高めてくれるようなもので、お肌にやさしい化粧品を使うのが理想的だと思います。

お肌は敏感でデリケートなもの、でも本来は強い美肌機能を備えているものです。きれいな肌つくりには、肌本来の機能を高めることが大切です。これは、遠回りのように見えて実は確実な方法ではないでしょうか。

毎日、自分のお肌と会話してみてください。女性はささいな幸せを感じるだけでも、肌がきれいになるものです。お肌の調子を観察しながらお肌にいいものを与える、そんなことを繰り返しながら年齢を重ねていけるといいなあと思いました。



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