2015年9月16日、アメリカワシントン大学公衆衛生学部を中心とした研究グループが“低脂肪食が健康全般的な効果のほか、身体機能、活力、生活全体の質を改善する”という研究結果をジャーナル・オブ・ザ・アカデミー・オブ・ニュートリション・アンド・ダイアベティクス誌に発表しました。
特にBMIが高い傾向にある女性に効果が見られたというこの研究結果により、肥満傾向にある女性に低脂肪食が一定の効果をもたらすことが証明されたことになります。では低脂肪食とはどんなものなのでしょうか?
低脂肪食とは?
低脂肪食とは読んで字のごとく、脂肪分が少ない食事のこと。脂質の量をコントロールしたもので、病院などでも採用されています。
低脂肪食の定義は、アメリカコレステロール教育プログラムでは、健康な大人の場合、1日の総摂取カロリーの30%程度であることが勧められています。逆に、25%未満になると、食後の満腹感が減り、かえって食欲を増進してしまうんだとか。
低脂肪を意識するには?
では実際の食生活ではどのように判断すればいいのでしょうか。
まずは、購入する商品の商品ラベルをよくチェックすることです。ラベルには飽和脂肪の量が書かれている場合が多いので、一つの目安になります。
次に食材選びです。例えば、牛乳を低脂肪牛乳に変える、脂質を含まない野菜や果物を多く摂取する、肉から魚の多い食生活に変化させる……どれも特段難しいことではありませんね。
また、摂取する脂肪の種類に気を配ることも大切です。一般的に“身体に良い”といわれているオリーブオイルは、脂肪は脂肪でも不飽和脂肪といわれる、コレステロール値を下げる効果のあるもの。
このような良質な油は適量を摂取することで、身体の機能向上につながります。
低脂肪食の取り入れ方
低脂肪食は特別なメニューではなく、日々の食事に一工夫するだけで作ることができます。
代表的なのは、肉100%のハンバーグではなく、豆腐を使った豆腐ハンバーグ。あるいは通常豚挽き肉を使うことの多いシュウマイを、低脂肪な鶏挽き肉で作ることも、低脂肪食なんです。
これなら忙しい人でも、手軽に取り入れることができそうですね。
ただし、先ほども言ったように、脂肪をまったくゼロにする必要はありません。程よい脂質、良質な脂肪は健康維持のために必ず必要な栄養素です。バランスよく低脂肪食を取り入れましょう。
ダイエットに最適な低脂肪食
アメリカの専門家たちがついに導き出した低脂肪食の効果。あなたも日常に取り入れて、健康的なボディーを目指してくださいね。