ダイエット・便秘解消・健康効果が高いとされている「オリゴ糖」ですが、スーパーやドラッグストアで購入できるものから、通販サイトで購入するものまでたくさんの商品があります。一体どれを選べばいいのか迷ってしまいそうですね。
今回は、正しいオリゴ糖の選び方と、購入前に確認しておきたいポイントについて考えます。
オリゴ糖の種類
もともと「オリゴ糖」は、母乳の研究から発見されたもので、腸内環境を整えるはたらきがあることが分かっているのですが、ひとことに「オリゴ糖」といっても、オリゴ糖にはいろいろな種類がありそれぞれ特徴や効果が異なります。代表的なものをいくつか挙げてみましょう。
「難消化性オリゴ糖」（胃や小腸で消化されずに大腸まで届く）
「ガラクトオリゴ糖」
原料は「乳糖」で、母乳や乳製品に含まれています。腸内のビフィズス菌を増殖させるほか、タンパク質の消化・吸収を助ける効果があります。（さわやかな甘味）
「フラクトオリゴ糖」
原料は「ショ糖」で、ゴボウや玉ねぎなどの野菜に含まれています。善玉菌を増殖させて腸内環境を整えるほか、ミネラルの吸収促進、骨密度の低下の抑制・高脂血症の改善、などの効果があります。（砂糖に近い甘味）
「ラフィノース」
原料は「ビート糖」で、砂糖大根とよばれる野菜に含まれています。腸内環境を整えるほか、肝機能強化、免疫力の向上、アトピーやアレルギー症状の改善効果があります。さらに全く吸湿性がないという特徴があります。（砂糖の1/5の甘味）
「キシロオリゴ糖」
原料は「トウモロコシ」で、タケノコやトウモロコシに含まれています。少量でもビフィズス菌の育成を促進し腸内環境を整えるほか、低カロリーで虫歯の原因なりにくいのが特徴です。（さわやかな甘味）
「消化性オリゴ糖」（胃や小腸で消化・吸収される）
「イソマルトオリゴ糖」
原料は「トウモロコシ」で、味噌、清酒、ハチミツなどに含まれています。消化性があるため整腸効果はやや低下しますが、熱や酸に非常に強く虫歯になりにくい特徴があります。（コクのある甘味）
「大豆オリゴ糖」
原料は「大豆」で、豆乳、納豆、味噌などに含まれています。他のオリゴ糖よりも少量でビフィズス菌の増殖を促進させることができるといわれています。また、熱や酸に強いのも特徴です。（砂糖の70％ほどの甘味）
選ぶときに確認したいポイント
オリゴ糖の種類
自分がどのような目的でオリゴ糖を摂るのかに合わせて選ぶといいでしょう。
ダイエット目的なら、カロリーが低くて砂糖に近い甘みがあるオリゴ糖を選ぶのもいいですし、便秘解消が目的なら、ビフィズス菌の増殖を促進し、腸内環境を整えてくれるものを選ぶ、といった具合です。
頑固な便秘に悩んでいる人は、胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届くタイプの「難消化性オリゴ糖」がおすすめです。
純度の高さ
スーパーなどの店頭に並んでいる安価な「オリゴ糖」の場合、成分を見てみるとほとんどが砂糖や水飴で「オリゴ糖」は30パーセント程度しか含まれていない商品もあります。
また、甘味を補うために人工甘味料が多く含まれているものや、保存料などの食品添加物が含まれているものもあります。料
理などで砂糖代わりに使用する目的なら、なるべくオリゴ糖含有率が高いものを選びましょう。健康のために毎日摂取するのが目的なら純度が高いもの、「オリゴ糖100％」の商品がおすすめです。
便秘解消には複数の種類のオリゴ糖がおすすめ
腸内でビフィズス菌など善玉菌のエサとなって腸内環境を整えてくれる「オリゴ糖」ですが、腸内には他にも多くの種類の善玉菌がいるため、エサとして好まれるオリゴ糖はそれぞれ異なります。
それで、頑固な便秘に悩んでいる人の場合、１種類のオリゴ糖を摂り続けるよりも、数種類のオリゴ糖が配合されているものを摂ると効果が高いといわれています。
乳糖不耐症の人は注意！
牛乳を飲むとお腹を下してしまう「乳糖不耐症」の人は、「乳糖」が含まれるオリゴ糖を摂取する際には注意が必要です。
摂取量に注意するか「乳糖」が含まれていないオリゴ糖に切り替えるようにしましょう。
目的に合わせて正しいオリゴ糖選びを
ひとことに「オリゴ糖」といっても、いろいろな種類があるオリゴ糖。よく知られる腸内環境を整えてくれるはたらきの他にも、それぞれ独自の効果や特徴があるようです。
便秘の解消・ダイエット・アレルギー改善など、目的に合わせて自分に合ったものを選びたいですね。きちんと表示成分を確認しできるだけ純度が高いものを選ぶことで、より高い効果を実感できるといいですね！
