赤ちゃんや小さな子供の便秘対策としても、有効だとされるオリゴ糖ですが、糖分ですので虫歯が心配ですよね。子どもにオリゴ糖を与えても虫歯にはならないのでしょうか。
オリゴ糖の特徴をおさらいしながら、虫歯との関連性について、まとめました。
オリゴ糖とは
そもそもオリゴ糖は、母乳にも多く含まれている糖類で、健康管理に優れており、安心して子どもに与えることができる甘味料です。
オリゴ糖の効果
- 腸内環境を整え便秘を改善
- カロリーが低くダイエットの味方
- 免疫力の向上
- 生活習慣病の予防
- 血糖値が上がりにくい
- 虫歯になりにくい
- アトピー性皮膚炎やアレルギーの緩和
- 肌荒れの防止、美肌効果
などが大きな効果として一般的に言われています。
子どもの虫歯と原因
子どもの虫歯の原因を確認しておきましょう。
赤ちゃんや子供が口にする粉ミルクや母乳、牛乳やその他の甘い飲み物やおやつなどには糖分が含まれています。
子どもの虫歯、特に乳歯の虫歯は、主に糖分や口の中の汚れが原因と考えられます。
虫歯は、糖類を摂取し、そのまま放置していると、口腔内にある細菌が飲み物や食べ物に含まれる糖分を分解し、歯を攻撃して虫歯の原因となる酸を作り出します。
そして、発生した酸により歯垢の原因となる物質や歯のエナメル質が溶かされ、何度も攻撃を受けることにより虫歯はできてしまいます。
虫歯になりにくいオリゴ糖の効果
乳歯や特に生え始めたばかりの赤ちゃんの歯は柔らかいので、虫歯にも食べられやすいんです。しかし、オリゴ糖の中には、虫歯菌が好む糖類が含まれていませんので、虫歯になりにくいと言われています。
オリゴ糖は、口腔内の細菌バランスの環境を整え、摂取しても虫歯の原因となる酸が発生しません。そのため、虫歯菌が反応しないので、歯を傷めることがなく、虫歯になりにくいといった効果があります。
そのため、「虫歯にならない甘味料」としてガムやキャンディなどに使用されることが多いです。
ですから、赤ちゃんや子供のお通じが気になる時には、安心してオリゴ糖を与えることが可能です。むしろ、砂糖を使うよりは、オリゴ糖を使用したほうが虫歯予防にもなるでしょう。
虫歯予防のために歯磨きは必要
オリゴ糖が虫歯の原因にならないといっても、歯磨きを怠ったり、甘味料を食べ過ぎたり、飲みすぎたりすれば、虫歯になるリスクは上がるので注意が必要です。
虫歯にならないためにも、オリゴ糖を摂取した後は、きちんと歯磨きをし、赤ちゃんは濡らしたガーゼで歯を拭いてあげるなど、口の中を清潔にしてあげることが大切です。